写真はお菓子アホセットです。ラジオドラマの放送が終わった打ち上げと、子どもが生まれたお祝いを、ひとり静かにソファの上でひっそりと執り行いました。アルコールを一ミリリットルも摂取しないというなんてヘルシーな祝祭。できる大人になったのですかね、わたし。
5月12日
朝、病院にいる妻とテレビ電話。お子の授乳を見る。かわいい。これか。
子育てと躁鬱波乗りとをうまく両立させていく必要があります。
5月18日
『ふしぎの国のハイサイ食堂』、感想のまとめをディレクターからもらって読んだ。うわぁ、嬉しい。こんな言葉をもらえたら、作家冥利に尽きるな。
これからもたくさん本を読んで、たくさんの言葉や価値観や視点を浴びて、すこしずつ言葉を書いていこう。そういうことをしみじみ思った。
わたしのまわりの人たちは、ドラマ、聴いてくれただろうか?
あまりコメントがないため、ちょっと不安ではある。
今回つくった「ほっこり系」の作品は、わたしの作風とはだいぶちがっていると感じた人も多いかもしれない。それでコメントくれないのかな?
まあ、いちいちコメントくれる義理はないので仕方ないけど。
この仕事のおかげで、また別の脚本仕事に発展しそうな動きが。
途中で止まるかもしれんし、というかまだ動き出してもいないけど、でも確実に広がりはできたな。
脚本書くのは、大変だけど、やっぱりやりがいがある。自分の書いたセリフが、演技や演出や編集で立体的になっていく過程は、そしてその完成品を享受することは、なにごとにも変えられない喜びである。
先日妻と子どもが退院してきてから、わたしの実家で一緒に過ごしている。かわいい。
ただ寝てるだけでやばいし、それを見てるだけで時間が過ぎていく。夜間のケアもできちゃう。
よくできた子なのでキッチリたっぷり眠るのだけど、グズったときにわたしはすぐ動きたいからずっとアイドリング状態っぽい。軽躁か? 落ち着け。
5月19日
お子の世話で、ひとつできなくなったことがあるとすれば、執筆である。
これはもう確実にそうで、時間的なこととかもそうだけど、要はもう体力的に無理。体力大事。ほんと。
椅子に座って書くという行為に必要とされる集中力、持続力、意志、それらを支えているのが体力。でもこの体力っていう概念がちょっと曖昧だからいまいちフィットしないけど、さしあたりこの言葉が近いのでそういうことにしておく。
ちょっと前から取りかかりはじめたホラー作品のプロット、ちょっと書き始めなきゃだけど、なかなかモチベーション上がらない。
5月20日
プロットを作れるようになる。ひとりで。
脚本家としては必要な能力だが、わたしにはそれがまだまだ弱い。劇作家出身の人は意外とそういう人が多いのではないかな、なんて思ったりしている。
MONOの土田さんもなんかのインタビューでそんな感じのことを言っていたような気がする。平塚さんも多分そんな感じっぽかったし。
それはそれとして。プロットの「型」を収集したい。
過度に抽象化されたそれなら、どんな作品作りにもいかせるだろう。もっと、人物だけではなくそこでの行動や選択、起きる現象なども記号として提示したうえでプロット作りの参考にする。
例えば、忠臣蔵とかなら「浪士たちが殺された親分の仇として吉良に討ち入りする話」とざっくり要約できるけど、それをちょっと抽象化すると「AがBの仇を取りにCに攻撃をしようとする話」となる。
もうちょっと抽象化すると「AとBとの間にあるX関係を崩したCに対して、YをすることでZの状態にしようとする話」。そうすると例えばXは友好的な関係である必要もなくて、敵対関係とか、冷め切った夫婦関係とか、いろいろ代入できる。
例:「長年敵対関係にあったAとBは、あるものの所有を争っていたが、それをCに掻っ攫われてしまい、双方は仕方なく共闘することになる」とか。
映画のあらすじとかログラインとかを見て、それを分析したり抽象化したりする練習。これをちょっとやってみよう。
2時間の映画を何本も観るのは大変だけど、これだとある程度負荷も軽減できると思う。ちょっと面倒くさいだけだ。
その面倒臭さを乗り越えた先に、、、なんかあるのか?
まあ、仕事が来たときに助かる。その準備である。
英語とかの「復文」の作業にちょっと近いかもしれない。ログライン復文。うーん、語呂がよろしくない。
とりあえずは名前を決めずに方法をためしてみる。
5月21日
今日は保育園のレク大会。
昨日からお子の対応であまり寝れていなかったからか、あと暑すぎて脱水っぽくなったのか、足が攣りそうで怖かった。全然動いていないのに。体力の問題か? まあ、それはないとは言えないけど。
中型免許の限定解除をしてから、はじめてマイクロバスを運転した。最初はやっぱちょっとビビりながらだったけど、だんだん勘を取り戻して楽しくなってきた。もうちょっと遠出してもいいかもな。
今後もしかしたら、またラジオドラマの脚本の仕事が来るかもしれない。少しだけ芽が出た感じ。
演劇でも映像でもない、音声のドラマ。
この領域に大いなる楽しみが埋まっていることに今まで気づかなかった。
映像のドラマも書けるようになりたい。
まだやったことないから自分がどこまでできるのかわからんけど、今後ないともいえない。NHKでいくつか仕事ができたら、他の民放でもどこか小さな枠で仕事ができるかもしれない。
そのためには面白い作品を作るってのが大事なんだけど、その前に「面白そう」だと思われなければ「面白い」ものを作る機会を与えてもらえないわけで、やはりプロットづくりだ。
結局ここに戻ってくる。そんでその前にログラインだ。ログラインづくり。それが上手くなるためには数が必要で、千本ノックじゃないけど、まあそんな感じ。
でも0から作れるほどの発想力もないから、となるとまずは既存の映画のログライン分析。抽象化したもののリストをまずは作ってみる。そこから。
昨日やった『メッセージ』のログライン分析とそれを下敷きに試しに作ってみたやつは、記念すべき第1号としてとりあえず保存して、いろんな好きな映画を一個ずつログラインに起こして抽象化してって作業を繰り返す。